日の出紫苑の防災訓練
2008年09月01日
日の出紫苑は100人の高齢者が入居なさっています。最近日本各地で地震がおきており、防災の必要性が痛感されています。今回日の出紫苑では、地震が発生し電気が止まったことを想定して、2本立ての訓練を行いました。ひとつは実際に利用者に非難していただき、防災を体験していただく。もうひとつは電気が使えない状況で、非常食として備蓄しているものを実際に調理し、利用者に食べていただく。というものです。
○避難訓練
今回は地震を想定し避難訓練を行いました。なお火災の発生はないものと想定しました。
@10時に全館放送にて利用者に避難訓練開始を伝えました。
A放送後、全利用者を対象に避難誘導開始致しました。
B車椅子利用者は各フロアのDルームを安全区域と想定し避難誘導致しました。
C各フロアの自立歩行可能者を実際に西側、東側の非常階段を使用してもらい外のポンプ小屋まで職員と避難行ってもらいました。
D避難の際は利用者にヘルメット着用してもらい、職員が拡声器を使用し誘導行いました。
E10時放送開始し後各フロアからポンプ小屋まで全員の避難が終わるまでに15分程度の時間を要しています。わずか15分でポンプ小屋まで非難できたのははっきり言って驚きでした。利用者の潜在能力の高さを示すものでしょう。
利用者からは、「緊張した。」「楽しかった。」「階段が疲れた。」「ドキドキした。」「外に出て嬉しい。」等の感想が出ております。
○非常食調理
今回は地震で停電したことを想定し、エレベータは使わず、調理した食事をすべて階段を用いて利用者の元へ運びました。
@10時45分頃、事務所職員の協力を得て、非常食を倉庫から台車を使い運び出し、各フロアへ階段でお茶缶と使い捨て容器を、厨房へは非常食のビーフシチュー(パウチされた物)を運びました。
A給食課ではトレイやスプーン、残菜バケツ等を各フロアへ階段で運びました。
B厨房内ではビーフシチューを湯煎で温め、各フロアへ階段で運びました。
C11時45分頃から各フロアで、介護課や医務課の協力を得て、盛り付け、配膳を行いました。
D極刻み食やミキサー食の利用者には、ビーフシチューの具を避け、汁を中心に提供したり、ハサミで細かくするなどの対応をしました。
E13時頃には全員食べ終わり、無事終了しました。
利用者からは、「おいしい」、「肉が硬い」、「柔らかい肉だ」(同じ肉ですが)という感想をいただいております。
多分実際の震災の時は、とてもこのようにいくとは思えませんが、それでも体で覚えたものは職員も利用者忘れないと思います。今後も防災の日には、様々な防災訓練を考えて行きたいと思います。
写真をいくつか載せてみます。ドキドキ感、伝わりますか?



